お台場には、約2000世帯、約5500人の人々が暮らしています。多いような、少ないような。
住んでいると、「色々不便でしょう?」と聞かれます。確かに不便なところは多々ありますが、メリットもたくさんあります。例えば、「子育てしやすい」こととか。
今回は、お台場暮らしを考えている人の参考になればと、そのメリット、デメリットを紹介したいと思います。
お台場は、子育てに最適な環境がそろっている
子供を授かる前は、夫婦そろって、寝に帰るだけのお台場でしたが、子育てをするようになってから、お台場暮らしのメリットを色々感じるようになりました。
歩道が広い!交通トラブルが少ない!
お台場周辺を歩くと、広々とした歩道に驚く人も少なくありません。
わりと交通量の多い、ゆりかもめ「お台場海浜公園駅」から「台場駅」までの歩道は、自転車と歩行者のレーンが分かれるようになり、狭くなってしまいましたが、それでも広い!
急に走り出す自由な子供と一緒でも、ヒヤヒヤする心配がありません。
遊び場たくさん!海や公園、自然がいっぱい!
お台場には海はもちろん、レインボー公園や潮風公園、第三台場があります。こちらは、潮風公園北口の広場。
夏になると、どこにいても、田舎に負けないくらいセミの鳴き声が響き渡りますし、期間限定で海水浴も楽しめます。(海がきれいかどうかは別として・・・)
保育園に入りやすい!(ただし、働き方とその年による)
少子化の昨今、お台場もその傾向があるのかと思いきや、その年によって、子だくさんの年もあれば、少ない年もあり、逆に言うと、保育園に入りやすい年もあれば、入りにくい年もあります。
お台場には、保育園は2つしかありません。両親ともに就労時間が6~8時間あれば、まあまあ大丈夫と言われています。
逆に、自営業やパートなどで就労時間が短かったり、これから就職活動をする人は、年によっては厳しいこともあるようです。
ちなみに、お台場に入れなかった場合は、通勤途中に寄れる、田町や芝浦に預けている家庭が多いようです。
学童に入りやすい!
地域によっては、「小1の壁」と言われるように、学童難民になる児童もいるようですが、お台場の学童は、毎年定員割れしています。
その内訳は1年生が多くを占めていますが、学年が上がるにつれ、学童ではなく、「一般」として児童館を利用したいと、学童の卒業を自ら申し出る児童が増えます。わが子もその一人。
その理由は、好きなお菓子とおもちゃを児童館に持っていけるから。働く親としては、色々心配ですが・・・。
その他、住んでみてよかった!メリット
子育て以外にも、住んでみて感じるメリットがたくさんあります。
通勤が楽!座って行けて、座って帰れる
通勤の時間帯、お台場から乗る電車は、比較的空いています。ゆりかもめでは新橋方面、りんかい線では、新宿方面に行く電車は、たまに座れないことはあっても、すし詰め状態にはなりません。
お台場の家賃は決して安くはありませんが、その分、通勤はどこに行くのも割と楽です。
通勤の電車内は結構ストレスになるので、そこから解放されるだけでも、仕事の生産性もあがる気がします。
区役所の分室や交番が近くにある!
ゆりかもめお台場海浜公園駅直結の建物には、区役所の分室があり、区へのちょっとした提出物は、こちらで事足ります。
また、同じ建物内に交番があり、何か困ったときにはすぐに駆け込める安心感があります。(交番に駆け込むことも滅多にないのですが)
文化の象徴、図書館がある!
前述の区役所分室のとなりに、「台場図書室」があります。
なお、港区の図書館は、本を借りるためには都内23区在住・在勤でなくてはなりませんが、館内の本の閲覧はどなたでも利用することができます。室内には、椅子もあるので、ゆっくり本を読むこともできます。
こちらの台場図書室は、こじんまりしているので、読みたい本は十中八九ありませんが、読みたい本がない時は、取り寄せをお願いすることも可能です。
商業施設が豊富!買い物や遊びにあまり困らない
お台場の周りには、4つの商業施設があります。
- デックス東京ビーチ
- アクアシティお台場
- ダイバーシティ東京プラザ
- ヴィーナスフォート
洋服などの買い物も、基本、この中で賄えます。
また、ジョイポリスや映画館などのレジャースポットもあり、休日何するか困ることはありません。
お台場学園のプールが、第一と第三日曜が無料開放されている!
夏休みを除く毎週木・金・土・日、区民はお台場学園のプールを利用することができます。
しかも、第2、4土曜日は中学生以下が無料、第1、3日曜日は区民は無料で利用することができます。利用者も少なく、結構空いているので運動不足解消にも。
毎年、お台場で花火大会が開催される!
12月の毎週土曜には「お台場レインボー花火大会」があったり、夏にも何かしらの花火大会があります。
打ち上げ場所はお台場の海に浮かぶ小島「第六台場」あたりなので、部屋のベランダから海が見えれば、花火も楽しむことができます。
観光地なので、流行りのお店がオープンすることが多い!
ビルズやエッグスンシングス、最近ではタピオカで有名なゴンチャがお台場に上陸しました。話題のお店に気軽に行けるのは、お台場住民のメリットだと思います。
ただし、その分、外食費がかさみますが・・・。
お台場暮らしのデメリットも、それなりに
メリットがあれば、デメリットもあります。お台場は離れ小島のようなものなので、いざ何かあって出かける時の、デメリットがいくつかあります。
移動にかかる電車代が高い
りんかい線も、ゆりかもめも、1駅までの運賃が高い。初乗りがりんかい線は210円、ゆりかもめが190円です。
定期券でも持っていない限り、毎週お出かけしていると、交通費だけでも出費になります。
結果、休みの日は、お台場内で過ごしてしまうことが多くなってしまいます。
専門クリニックが少ない
お台場には、歯科は3つもありますが、その他クリニックは2つしかありません。
- お台場クリニック(内科・小児科・皮膚科)
- 虹橋クリニック(内科・婦人科)
我が家はよく耳鼻科や眼科を利用するので、その場合は新橋や田町に行きますが、仕事をしていると、平日、子供を通院させるが大変です。
仕事から帰って子供をピックアップし、電車もしくはバスで移動。自宅に戻るのが20時過ぎて、それから夕ご飯の支度や明日の準備となると、仕事の疲れも重なって、もうぐったりです。
「とりあえずお台場クリニックでいいか」なんて思って通院しても、時には悪化することもあり、横着して専門クリニックに行かなかったことを後悔することも。
学校は1校のみ。子供の交友範囲が狭くなるかも?
私は田舎暮らしなのであまり感じないのですが、「子供にたくさんの友達が居ないのはかわいそう」という理由で、規模の大きい学校を選ぶご家庭もあるそうです。
お台場には小中一貫校が1校ありますが、児童数は小学校は各学年2クラス、中学校は1クラスなので、少ない方だと思われます。
お台場では中学生になると、半分以上の生徒が他の中学校に進学します。
理由は引っ越しや受験、好きな部活がある学校への進学と様々ですが、中学生になるとより交友範囲が狭くなるのかもしれません。
その分、いじめもなく、和気あいあいとした雰囲気になるのはメリットです。上の学年のお兄さんお姉さんは、下の学年の面倒を見るのが当たり前になっているようで、頼もしいです。
鮮魚を扱っているスーパーはマルエツだけ
お台場には3つのスーパーがあります。
- マルエツ
- オーケーストア
- まいばすけっと
そのうち、鮮魚を扱っているのはマルエツだけです。(どのスーパーにも、冷凍の切り身などはあります)その日の仕入れがいまいちだった時には、豊洲のイオンまで出かけることも。
夜中、改造バイクの音がうるさい
住んでいるマンションの位置にもよるかもしれませんが、お台場、なぜか深夜にうるさいバイクの音を出すライダーが出没し、住民はその音で起こされます。
私のママ友はつわり中、その音に耐えられず、引っ越してしまいました。
バイクに詳しくないので、操作方法は分かりませんが「ブインブイン」と、「ブイーン」の音が交互に大きくなったり小さくなったり。たまにリズミカルになったりで、私は気になって眠れなくなります。
あまりにうるさい時は通報が行くのか、パトカーが出動しますが、これがまたうるさい。
しかし、子供たちはどんなにバイクやパトカーの音がうるさくてもぐっすり寝ていられるので、それが当たり前の環境で育てば平気かもしれません。
2020年以降、通勤時に満員電車になるかも?
現在、有明の分譲マンションが絶賛建設中で、今よりも約2000戸増えるようです。
いま、勝どき駅までの通勤行列が話題になっているように、そのうち、りんかい線やゆりかもめも、朝、通勤ラッシュで電車に乗れないなんてことがあるかも?
そんなお台場は、中々空き部屋がでません
お台場に住むメリット・デメリット、いかがでしたでしょうか。参考になれば幸いです。
お台場には、余っている土地がなく、今後新しくマンションが建つことはありません。
なので、お台場の人口はここ十数年、ずっと5500人を保っています。
お台場の分譲マンションは「タワーズ台場」の約450戸のみで、あとの2000戸は、URやJKKの一般賃貸住宅や、都営住宅です。
賃貸物件はぼちぼち出ますが、お台場は人気物件のようで、すぐに埋まってしまいます。
お台場はどのマンションも築20年以上なので、室内の設備はあまり期待できませんが、それでも環境が良いので、子育て世代には特に、お台場はおすすめです!